2011.03.11 (Fri)
「夢幻万華鏡」
冴木忍
冴木忍さんは、デビュー当時から大好きな作家さんの1人です。
こないだ久しぶりに図書館に行ったら、書棚にあったので、思わず借りてしまった一冊。
たぶん、再読……。
オチを覚えていた(笑)
冴木忍さんの作風は、
1に、主人公がものすごく不幸体質(ちょっとギャグ風味)。
2に、シリアスな世界観。けして生きるのがやさしくはない。
3に、だけどものすごくやさしく、人や世界を見つめる目。
というのが言えるんじゃないかと思います。
この小説は、文明開化の明治時代が舞台のミステリー仕立てなので、ギャグ風味はないです。
シリアスな展開だけど、読者を突き放さずに最後までやさしい雰囲気で、読後感が切ないけれどほんのりあたたかい感じ。
2009.05.10 (Sun)
「おくりびと」
チェロ奏者の大悟はオーケストラの解散で失業し、故郷の山形に帰る。そこで見つけたのは「旅のお手伝い」をするという求人広告。面接に訪れてみると、それは「安らかな旅立ちのお手伝い」をするの間違いで、ご遺体を棺に納める納棺師の仕事だった。予想外の厚遇に働くことを決意する大悟だったが、初めて目にするご遺体の前で、最初は戸惑うばかり。新しい仕事のことを詳しく話していなかった妻にも大反対され、彼女は家を出てしまう。新人の納棺師としてさまざまな人びとの別れに立ち会ううちに、自らの生き方にも目覚めていく大悟だったが、やがて彼の身近でも……。
映画を見る前に、小説で先に読んでしまったんだけど、しみじみとした味わいがあって、とても良いお話でした。
チェロ奏者だった大悟は失業して、田舎に帰ってきて、納棺師という仕事につきます。話の展開はシビアで、どちらかというと大悟は、世間一般では「負け犬」な状況になっていくのですが…
淡々とした筆致で、厳しすぎず甘すぎず、でも愛情がこもった目線が、納棺師としての大悟の目線と重なって心に響く一冊でした。
2008.07.14 (Mon)
「溺れるほど、束縛」
![]() | 溺れるほど、束縛 アルルノベルス 柳 まこと ワンツーマガジン社 2005-02 by G-Tools |
「―悠生、お前が男だろうが、俺には関係ねぇんだよ」凛とした医師・悠生は、幼馴染みだと思っていた極道者・将英に、ある日夜這いをかけられ犯されてしまう!さらに、仕事を辞めて嫁になるよう強要され、将英の屋敷に拉致監禁された悠生。性的なことは何も知らなかった身体に、昼夜問わず繰り返される陵辱の行為。獰猛な本性をむき出しにした将英からの荒々しい愛撫に心の均衡が保てなくなった悠生はついに―。
うーん、読んでおいて何ですが、私はどうもヤクザ物があまり好きじゃないのかも。というか、萌えない…いや、それはトシを食って萌えの方向性がだいぶ変わってしまったのもあるんだと思うんですが。
読む読書の方向性がトシとともに、二次創作(パロ本)→オリジナルBL本→???(今現在)。
う~ん、最近、何に萌えるかなぁ…萌えと感動が区別つかない曖昧な感じで、ふつーの本とかを読んでます。それで大丈夫になってきたんだな。トシくったなー
2008.07.14 (Mon)
「無言の恋咎」
![]() | 無言の恋咎 (リーフノベルズ) 妃川 螢 リーフ出版 2007-01 by G-Tools |
失踪した親友、久頭見を探すエリート検察官・天瀬。友としてライバルとして、2人は同じ道を歩むはずだった。だが再会した男は違う名を持ち、別人のように獰猛な雰囲気を纏う極道となっていた! 黒龍会の幹部を名乗り、追及を拒む男に、けれど天瀬は確信する…彼が間違いなく久頭見だと。「おまえを必ず取り戻す」友の真意を知る為、全てを捨て男を追う天瀬を待っていた真実とは…!?
何が良いって、美麗なイラストがまず良かったのですが(笑)
あと、受がガタイがいいので、肌色シーンがじつにエロいです…。個人的には女性的な受より、ガタイが良い男同士が、肉と肉のぶつかりあう汁気たっぷりな感じで好きです。
そういう意味では、こちらの受。天瀬は、じつに男らしい受っぷりで、堪能しました。
わたし的にはけっこうオススメな本です!!
2008.07.09 (Wed)
「永田町の恋人」
![]() | 永田町の恋人 (ショコラノベルス) 御木 宏美 心交社 2003-07 by G-Tools |
京極利哉は父・勝俊の急死により、代議士になることを決意する。勝俊の第一秘書・仁科仁と共に戦略をねり、党の推薦を取り付け、異例の若さで官房長官の任についた。利哉は整った容貌と飾らない政治姿勢で国民の人気を得るが、政界は経験のない彼に決して好意的ではなかった。利哉の義理の叔父も勝俊のあとを取るつもりでいたことから利哉とは対立関係に陥る。そんな時、前官房長官、つまりは利哉の父の汚職が発覚した。仁科は全てをかぶって利哉を救おうとするが、利哉はそれを許さず―!?政界ラブ・ストーリー。
政界物でございます。
これ、出版された当時けっこう評判良かった気がするんだけど、どうだろう…あんまり記憶に自信がないけど(笑)
攻は、ストイックな雰囲気の、亡き父の第一秘書。
受は、元芸能人の、二世代議士。
小説は、がっつり政界物として描いているので、よくある「職業萌えを堪能する雰囲気小説」ではないので、おもしろかったです。
なんといっても、襲い受な肌色シーンに萌えました(笑)
男らしい!
同じものを見て、同じものを目指す、同志としてのカップルが、違和感なくって、読んでて楽しかったです。








